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12月16日 木
まぶたに染み込む朝日に視覚神経を刺激される。
音姫「おはよー弟くん、朝だよー」
由夢「兄さん、朝ですよ。起きてください」
甘い香りと甘い声。微かにかかる吐息と柔らかな感触。
音姫「ほらぁ、起きないと大変だよー」
ん~、なんだこの甘ったるい目覚ましは……。
目覚ましを止めようと腕を伸ばす。
ふにゅ。
音姫「あん」
なんだか妙に柔らかいスイッチに触れた。
なんだこの感触は?
由夢「もう、兄さん。寝ぼけてないでちゃんと起きてよ~」
ぐにゅっと頬をつねられる。
痛くはない。
痛くはないが、徐々に意識がはっきりしてくる。
義之「ん、んん~」
ゆっくりと目を開ける。
すると、何故か音姉〔おとねえ〕と由夢〔ゆめ〕が間近で顔を覗き込んでいた?
義之「……なに、してるんだ?」
音姉「なにしてるって……ねぇ?」
由夢「うん。先に目が覚めたから、兄さんの寝顔を見つめたんだ♪」
音姫「そうだよ。弟くんの寝顔ってかわいいよね♪」
姉妹揃っての見事なコンビネーション
絶妙て笑顔と、男子をくすぐる台詞に思わすに頬が緩みそうになる
義之「って、そうじゃなくて……や、それでもいいんだけど、どうして二人がここで寝てるんだって?
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