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義之「ふぐっ!」
硬い口づけとともに、食事は終わった。
唇に伝わる真っ平な感触。
麻耶「皆さんもご存知の通り、来週の23日から25日までの三日間」
え、えっと……ん?
麻耶「我が校でクリスマスパーティーが開催されます」
さっきから聞こえてくるのはクラス委員長の沢井麻耶の声。
麻耶「クリスマスパーティーですが、言ってしまえば文化祭と変わりません。各クラスでの催し物が義務付けられています」
……ってことは、今は授業中で、俺は寝てたってことか?
う~ん。
頭をフル活動させる。
確か……クリスマスパーティーの催し物が決まらないからLHR(ロングホームルーム)で決めようと委員長が、
麻耶「しかぁし!」
――バンッ!!
義之「うわっ、ビックリした」
慌てて上体を起こして、黒板を見る。
委員長が、ギリギリと忌々ましそうに握り拳を作りながら、クラスメイトらを睨んでいた。
こ、こわっ!
麻耶「残念なことに、私たちのクラスの出し物は未だ、何もきまっていません!
この議題、LHRで11月からしてるというのにもかかわらず」
杉並「……桜内、桜内」
義之「ん?」
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