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拝啓
天国にいる父へ
貴方のせいで、あたしは獣族とかいう人達が通う学園に通うことになりました。
一週間、無事に生き残れるよう頑張りますので、お父さんはお母さんに殺されててくださいね?(黒笑
「今日から、この霧牙学園に通う転校生だ。皆ー頑張ってもぎ取るんだな。」
なんですか!?その言葉!?
…と内心姫香は突っ込みながら生徒に向かってお辞儀た。
「はじめまして。月宮姫香です。…よ、よろしく。」
うう・・・視線が痛いです…はい。
教室にいる生徒全員が皆姫香を見ている。
それも、獲物を見つけたというような獣の眼つきで。
「はいはい。美味そうだからってそんなに凝視すんな。月宮の席は…風鬼(カザオニ)の隣なー。ちなみにオレは担任の虎乃っつーから。名は名のんねえから。」
なぜ名前を言わないのだろうかと疑問に思いつつも、姫香は言われた席に座った。
「よ、よろしく。」
隣の風鬼におずおずとあいさつをする。
風鬼は無言で向いたかと思うとすぐに前を向く。
し、シカトですか…
はあ…とため息を1つついて授業に耳をかたむけた。
授業はごくごく一般と同じだった。
。
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