破壊の七柱

33/63
前へ
/1361ページ
次へ
カイは、相手の男をよく見た。 金髪に澄んだ青の瞳、顔立ちも整っている。 「…敵か」 カイがボソッと呟いた。 「あいつは俺がやる!!」 カイ達の中から、センリが前に出た。 「大将…うん無理だな。あれとはやりたくないです。」 ピコはセンリと全く逆のことを言った。 「じゃあ、決まりだな」 センリが刀の柄に手をかけた。 「待て」 カイの声が聞こえた。 「あいつは気に入らん、主に顔を狙わないと気がすまない。」 黒い負のオーラを漂わせるカイに、センリも反論できなかった。 「じゃ、正々堂々」 カイの姿が消えた。 「一対一で殺ろうか」 カイが移転で大将の男の後ろに出現した。 男達は、瞬間的にカイに攻撃をしてきたが カイは事も無げに受け止めた。 「さぁ、行こうか 英雄 さん」 カイと大将の男は移転して、その場から消え去った。 「俺達は余り物か~」 センリが愚痴をこぼす。 「まぁ、少しは耐えてくれることを祈ろう。」 シュウイチの身体から精神力のオーラが漂い始めた。 「できるだけ、殺害しないように。それだけです」 ピコも武器の巨斧を構えて、俺達を見た。 数秒後 辺りに激しい爆発音が鳴り響いた。
/1361ページ

最初のコメントを投稿しよう!

121548人が本棚に入れています
本棚に追加