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軍刀が破壊された。
その事実に、動揺する様子もなく、リヒトはすぐに言葉を紡いだ。
「サモン」
すると、そのたった一言で、リヒトの手にブロードソードが出現した。
ガギギッ!
金属を擦り合わせるような、不快な音が聞こえた。
「並みの剣では、黒鎧には傷一つ つけられませんよ。」
事実 翼を一枚も生やしていない黒鎧にさえ、ブロードソードは傷一つ つけていない。
「なら、これは?」
ブロードソードを投げ捨てて リヒトが言った。
リヒトの手に、5メートルはある巨大な剣が出現した。
見方によっては、鉄の塊にも見える。
「物量作戦ですか?無意味ですよ。」
カイが拳を振るう。
バキーン
ガラスが何枚も同時に割れたような音がした。
カイは、剛力で大剣を砕いたのだ。
「それがあなたの能力ですか?ならば がっかりですよ。」
カイはリヒトに言う。
「いきなり奥の手を使うハズはありませんよ。今から少しはやる気を出しますけどね。」
激しい打ち合いを繰り広げながら、2人は語り合った。
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