121548人が本棚に入れています
本棚に追加
カイとリヒトは激しい打ち合いを繰り広げているが、リヒトの武器はそれに耐えきれず 次々に破損していく。
辺りには、たくさんの武器が散乱していた。
「さてと、そろそろ終わりだ。」
カイは、リヒトの武器が壊れた瞬間を狙って突きを放った。
「させるか!」
リヒトは目の前に、巨大な大剣を召喚して それを防ごうとした。
ガンッ!
しかし、方天画戟はあっさり大剣を貫通して さらにリヒトに向かっていった。
「ぐっ」
リヒトが体を捻って避けると、カイはすぐさま拳を振るう。
ブォン…
リヒトは、横に跳んで避けたが カイの拳の風圧に少し飛ばされた。
カイの拳の威力がわかり、リヒトは冷や汗をかく。
「だが、俺も大将です。今度は攻めますよ」
リヒトは、そう宣言して カイの懐まで近づいた。
「牛切丸」
ザンッ
リヒトの召喚した刀に、カイは浅く鎧を斬られた。
「やはり、斬ることに特化した 刀 の、それも業物ならば斬れますね」
リヒトは刀を見て言った。
「それが、どうした?」
カイの傷はすぐに治癒した。
しかし、カイの口調が荒くなっていることから 多少苛立っていることがわかった。
最初のコメントを投稿しよう!