破壊の七柱

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デュランダルの光刃を防ぎきったカイは、顔をうつむかせる。 リヒトは、自慢の斬撃が防がれたことがショックなのか、追撃をかけない 無言の時間がしばらく続く ズズ… 突如 カイの身体から魔力が漏れだした。 禍々しい、不気味な気配の魔力 リヒトもそれを感じのか、表情を強張らせた。 ズズズズ… 「ククッ、ふふふふふふふふふふ」 カイが突然笑い始めた。 「そうか、悪役はこうやってまともに闘うとか中途半端にやるから負けるんだ。ふふ、ふふふ」 ならば 「うん、壊そう 一対一 正々堂々 俺には似合わなかった しょうがない、しょうがない」 ゆらり とカイの身体が揺らぐ 「何をする気か知らないがやらせない!」 リヒトがやっと意識を取り戻して、カイをデュランダルで斬りつける。 ズシャア… カイの身体が斜めに大きく斬られた。 血が溢れ出るが、カイはそのまま無反応だ。 「やっと意識が戻った?俺もやっと今まともに意識が戻ったところだよ。『まとも』にね。」 カイは、笑いながらリヒトに言った。 すぐに傷は再生する。 「遊びできたから弛んでいた、ここからが本番だ。前言撤回させてもらうよ」 「第一ラウンド開始だ。」
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