破壊の七柱

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「お前は関係のない民までも巻き込んだというのか!?」 リヒトは激昂し怒りの瞳をカイに向ける。 「お前が守ればいいだろう? 勇者様 」 カイは平然てリヒトの問いに応える。 「許さん!」 リヒトの精神が高まり、聖なるオーラはシンリの身体を包む。 「はぁぁぁ!!」 気合いの声と共に、カイへと猛スピードで突き進む。 「遅い、第二の災厄はもう始まる。」 【二の災厄】 カイの震脚は地中深くにあるプレートを刺激していた。 カイは上空へ移転、リヒトのデュランダルは空を薙ぎ、森を抉った。 ドン!! 音と共に 今まで以上の地震が起きる。 デュランダルで肉体強化しているリヒトでさえバランスを崩すほどの揺れだ。 大地に亀裂が走れ、足場は崩れていく。 リヒトは咄嗟にその場から離れて難を逃れる。 「お~、見事に街壊滅だな~」 しかき、そう言いながらもカイがリヒトはいる所とはまったくちがう所を見ていた。 リヒトは、カイを警戒しながらも隣の島を見た。 「なっ…。」 リヒトは絶句した。 街が、山が、島の地面さえも崩れて破壊されつくしていた。 「悪魔…め。」 リヒトは堪えきれず、跳びカイに斬りかかる。 「危ない、まだ楽しみはこれからだぞ?」 カイはリヒトの剣を方天画戟で防いぎ、言った。 「…終わりだ。君は何も守れない」 【三の災厄】
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