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カイの震脚
それは、八極拳を真似ただけの達人が見たら児戯に等しい技のハズだった。
しかし、カイの力
それで児戯は達人の技さえも越して、災厄となった。
まず最初の不運は、島が火山島であったこと。
7つあった島の中で、震脚の刺激によって3つ島にある山が噴火した。
さらに、震脚の刺激はプレートに命中
大揺れに地震の付加で、過去に観測されたことがないほどの地震が完成した。
結果、7つ全ての島及び近くの小さな島には沈んだところもあった。
そして…
ズ…ズ…ズ…
島を覆い食らい尽くそうとする 暴力
津波が発生した。
過去にないほどの地震で起きた津波
島を飲み込まんと、リヒトへ いや、小島へ向かってきていた。
カイは遥か上空から、津波に挑もうとするちっぽけな点
リヒトを眺めていた。
「勇者様はどう対処するかな?」
カイの声からは愉悦が窺える。
ここは海に浮かぶ島国だ。
津波に対し、逃げ場はない。
震脚を使われた所が、圧倒的な好条件だった。
「…土属性は役に立つ」
カイは土属性魔法で、プレートを調べ 土属性の力で揺れも実は増加させていた。
火山島なのも知っていたカイ
しかし、人民を巻き込むその知識は、悪魔の知謀といった所だろう。
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