破壊の七柱

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「ラウンド・インパクト」 「トゥルー・スラスト」 2つの攻撃がぶつかり合い、衝撃波が空に生まれた。 「トゥルー・ハンマー連速式」 「くっ!」 空中戦は、カイが制していた。 いくら空を飛べると言っても、リヒトは翼の能力を今日得たところだ。 リヒトの荒い飛行に比べて、カイはスムーズに飛んでいる。 それは、経験の差だろう。 カイのトゥルー・ハンマーをリヒトは剣で受け続けたが、ダメージは少しずつ蓄積される。 リヒトはガードを解いて、構えを取る。 構えを解いたリヒトの身体に、容赦なく衝撃波が襲った。 「民の痛みに比べればこんなもの!!」 リヒトの瞳の輝きは衰えない。 「正義の味方がどうした、もう終わりだろ?」 カイはそう言いながらも、リヒトが反撃してくることを、しかも今まで以上の技を撃って来ることを確信していた。 「クロス『交差し』 リヒトは剣と刀を交差させた。 剣と刀の精神力も、恐らく最大を込めていることがわかる。 「最・大・連・速! 超振動式!!」 リヒトの言葉に応えて、ビキビキと音をたてながら、カイの腕の筋肉が膨張していく。 拳に魔力、精神力の両方をカイは込めた。 2人が力を高める間、一瞬の静寂はすぐに終わりを告げた。 「サブリメーション『昇華する』!!!!!」 「壱万弐千連弾!!!」 拳と剣、悪と正義 がぶつかり合った。
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