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「ラウンド・インパクト」
「トゥルー・スラスト」
2つの攻撃がぶつかり合い、衝撃波が空に生まれた。
「トゥルー・ハンマー連速式」
「くっ!」
空中戦は、カイが制していた。
いくら空を飛べると言っても、リヒトは翼の能力を今日得たところだ。
リヒトの荒い飛行に比べて、カイはスムーズに飛んでいる。
それは、経験の差だろう。
カイのトゥルー・ハンマーをリヒトは剣で受け続けたが、ダメージは少しずつ蓄積される。
リヒトはガードを解いて、構えを取る。
構えを解いたリヒトの身体に、容赦なく衝撃波が襲った。
「民の痛みに比べればこんなもの!!」
リヒトの瞳の輝きは衰えない。
「正義の味方がどうした、もう終わりだろ?」
カイはそう言いながらも、リヒトが反撃してくることを、しかも今まで以上の技を撃って来ることを確信していた。
「クロス『交差し』
リヒトは剣と刀を交差させた。
剣と刀の精神力も、恐らく最大を込めていることがわかる。
「最・大・連・速! 超振動式!!」
リヒトの言葉に応えて、ビキビキと音をたてながら、カイの腕の筋肉が膨張していく。
拳に魔力、精神力の両方をカイは込めた。
2人が力を高める間、一瞬の静寂はすぐに終わりを告げた。
「サブリメーション『昇華する』!!!!!」
「壱万弐千連弾!!!」
拳と剣、悪と正義 がぶつかり合った。
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