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「ははは…鋭いな…魂呼ちゃんは…本名は坂井浩介って言うんだ」
この子に嘘は通用しない。
根拠は無いが、本能がそれを告げている。
それを強く思い知らされた。
「浩介お兄ちゃんね…」
魂呼はその広辞苑のような厚い本に浩介の名を書く。
メモ帳やノートにしては厚すぎないだろうか。
そんな疑念より妙な見幕のこの女の子に怯えざるをえない。
「よし!浩介お兄ちゃん!私とゲームしよう!」
今度はさっきと打って変わって可愛らしいオーラを振りまく。
きっと断る男はいないだろう。
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