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「ふふーふ…私から逃げられると思ってるみたいよ?」
魂呼はいきなり自分の広辞苑サイズのノートに話しかけた。
「まぁ。何て甘いんでしょう…」
ノートを人形のように動かして浩介の後ろ姿に話しかけるようにする。
「対価は…払ってもらわないとね…」
広辞苑サイズのノートを背中に貼り付けて、ゆっくりと魂呼は歩き出す。
「浩介お兄ちゃんは…逃げられるかな…」
自分でも心にないことを口走ったと、苦笑する。
「まぁ…追いかけっこも私の勝ちよ」
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