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「何なんだあの子は…」
魂呼が見えなくなるまで浩介は走りつづけた。
小さな女の子では恐らく追いつくまい。
「しかし俺がジャンケンに負けた上にあんなにビビらさせるとはな…」
浩介はさっきまでの焦りきった自分を恥じた。
いざ、あの女の子から離れれば何ともない。
あの子の不思議な雰囲気に飲まれていただけだったのだ。
「ん?」
街も賑わいがなくなってきて微妙に薄暗くなったように感じられる繁華街でそれは起きた。
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