第一章

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なるべく刺激しないようにゆっくりと近づく。向こうはピクリとも動かない くそぅ、話しかけたくない…… だがそれでも帰ってもらうためには言わなくては。 「おい、あんた。さっさと帰れ、邪魔だ」 ここは強気にいく。へたに下手に出てなめられでもしたら対処が難しくなる。 ゲンドウ並に高圧的な態度でちょうどいい。 これでむこうがどうでるか…… …………返事がない、ただの屍のようだ 「おい、聞いてんのか!?」 「ん~もう食べられないよ、ムニャムニャ。」 ……おいおいおいおい、ふざけんなよ。寝てんのかよ。 それにしてもずいぶんとベタな寝言だな。 スパァン! 頭をはたく。とりあえず起きてもらわねば。 「それも食べるってば~……ムニャムニャ。」 ……なかなかタフなヤツだな。
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