第弐章ー蜘蛛ノ絲

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悠紀夫「有り難う御座います!!」 龍弥「とりあえず…その眠り姫の所へ…」 蓼(眠り姫って……そんな素面で…) 悠紀夫「コチラです。」 龍弥「へぇ…俺と同い年位か…」 悠紀夫「名前は春恵と言います。」 龍弥「春恵ね……確かに…………………」 悠紀夫「確かに……何ですか?」 龍弥「いえ…確かに寝ていますね…」 悠紀夫「はい…叩いても全然起きなくて…」 龍弥「そうですか…………ところで………大分失礼な事を言いますが…………その………ブサイクですね……」 悠紀夫「………近くに親がいるのも偲びないが………その通りですね…」 龍弥「いなくなった女の子達もブサイクですか?」 悠紀夫「いや……美人だったりブサイクだったり普通だったり……様々ですね…」 龍弥「顔の好みは関係なし……………とりあえず…夜まで待ちましょう。」 悠紀夫「は…はい…」 霜「龍弥くん。 どうだった?」 龍弥「グッスリ眠っていた。 一発呪符で刺激与えてみたがダメだった…」 霜「そう…」 龍弥「だが…手口は分かった。」 蓼「え!? ホント!?」 空「犯人誰なんだ!?」 龍弥「いや、それは分からない…」 空「でも手口は分かってるんだろ?」 龍弥「あぁ…昔金天京で似たような事件があったんだ…で、その時に使われた手口が今回と同じなんだ。」 空「その時の犯人は?」 龍弥「滅魂してないな…」 空「じゃあソイツが犯人だ!!」 龍弥「あぁ、それは無い。」 空「えぇ?」 霜「ちょっと待て……同じ手口………………………あぁ、アイツね。 じゃあ、あり得ないな。」 蓼「ハ?」 龍弥「とりあえず…いなくなる時間は毎回亥の刻らしいからそれまで待機だ。」 ~そして、夜… 空「ん~………💤」 霜「アッ、空の奴寝ちゃったよ。 ホラッ!! 起きなさい!!」 空「ん~!!!!」 ズガァァァァァァァァァァン!!!!!!!! 霜「…………………………そ…空💢💢‼‼」 蓼「コラコラ。 怒らない怒らない。」 龍弥「まだ時間じゃないから寝かしといて問題ないよ。」  
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