第弐章ー蜘蛛ノ絲

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絢子「あら? 猫娘かと思ったけど…人間ね……あぁ、憑人ね。 その感じだと猫又かしら?」 空「蓼を離せ!!」 空『雷撃』 ドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!! 空は蓼を縛っている糸に電撃を放った。 だが... 空「あれ!? 切れてない!!」 絢子「ムリムリ♥ 私の糸は絶縁体なのよ。」 霜「だったら冷気!!」 霜『白颯』 ビュォォォォォォォォォ!!!!!!!! 霜は冷気の風を糸に放った。 しかし... 霜「何!?」 絢子「寒冷対策もバッチリよ。」 ピィィィィン!!!!!! 空「ウワッ!?」 霜「キャァッ!!」 絢子は空と霜に糸を飛ばし、2人を縛り上げた。 絢子「コッチの2人も憑人ね……えーっと、コッチは雷獣と……雪女ね。」 龍弥「チッ…」 龍弥『霊術・攻式-山茶花』 ゴォォォォォォォッ!!!!!!!! ブチブチッ 龍弥は人差し指から炎を放ち、糸を数本焼けきった。 絢子「あらら♥ やっぱり火には弱いか。 だったら…」 シュパッ 絢子は霜の首に糸を巻きつけた。 絢子「さ~て……私が気紛れでこのまま首に巻きつけた糸をキツくしたら一体この女はどうなるのかしら?」 霜「なっ!?」 龍弥「クッ…」 絢子「お利口ね♥」 ピィィィィン!!!!!!! 絢子は龍弥をクモの糸で縛り上げた。 絢子「アナタみたいな将来有望な子をホントは殺したくないわ♥」 龍弥「オレも…こんな美人に殺されるのは…イヤだな…」 絢子「アラ♥ 嬉しいこと言ってくれるじゃない♥ けど残念♥ ココを見つかったからには生かして帰すワケには……いかないのよ♥」 龍弥「ソイツは……残念だ!!」 龍弥『霊術・特式-宵月』 ☔ザァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!! 絢子「!!!?」 突如、龍弥が手を掲げると上空から沢山の雨が絢子の巣全体に降り注いだ。 絢子「雨を降らしてどうするの!? 残念だけど私の糸は水にも強いのよ!!」 龍弥「それぐらい知っている。」 絢子「じゃあ、何故………ん!?」 絢子(この雨……酒臭い!! まさか!?) 龍弥「フッ…」 龍弥『霊術・攻式-山茶花』  
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