第弐章ー蜘蛛ノ絲

10/10
68人が本棚に入れています
本棚に追加
/152ページ
ゴォォォォォォォォォォッ!!!!!!! 龍弥は糸に炎を放ち、炎は巣全体に燃え広がった。 絢子「酒で火を…」 ブチッ 絢子「え?」 ブチブチッ!! 絢子「キャァァッ!!!!」 巣全体のクモの糸は燃え切れ、絢子は落下した。 ドスン!!!! 絢子「痛~!!!!」 龍弥『霊術・縛式-春風』 ビュィィィィィン!!!!!!!! 絢子「なっ!?」 龍弥は桜色のリングを沢山飛ばし、絢子を拘束して動きを封じた。 龍弥「さぁ……絢子。 言いたいこと…分かるよな?」 絢子(………あらヤダ♥……ゾクッとする……もっと惚れちゃうわ♥) 絢子「…………良いわ♥ 娘達は返してあげるわ♥」 龍弥「ヤケに素直じゃないか。」 絢子「惚れた弱みよ♥」 龍弥(厄介な奴に惚れられたな…) 龍弥「もう一つ聞きたい事がある。」 絢子「何かしら?」 龍弥「娘達を攫ったのは……お前の意志か?」 絢子「……いいえ♥ 頼まれたの。」 龍弥「それは誰だ?」 絢子「ごめんなさい♥ ここから先はチップがいるわ。」 龍弥「………………」 絢子「………………」 ??「おのれ。 あの女郎蜘蛛め。 失敗しやがったな。」 ??「失敗したなら興味は無い。 次の手を打つぞ。」 ??「あぁ…」 ~翌朝 娘A「お父さーん!!!!」 父親A「真理子ー!!!!」 ワーワー!!!! キャーキャー!!!! 悠紀夫「ありがとうございます!! 導師様!!」 龍弥「娘達を攫った妖は滅殺してませんがもう襲う事は無いので安心してください。」 悠紀夫「は、はい…」 龍弥「お代の方は後日式神に取りに行かせます。 踏み倒せば妖よりしつこいのでご覚悟を…」 悠紀夫「わ…分かりました…」 空「ハァ…今回はひどい目に遭った…」 蓼「ホントにね…」 霜「私は邪魔者が増えてイライラしてるわ!!」 蓼「絢子の事?」 霜「絶対龍弥君の事渡さないから!!!!!」 龍弥「…………」 龍弥(頼まれた……ねえ…) 続  
/152ページ

最初のコメントを投稿しよう!