第参章ー梅雨ノ晴

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ー金天京ー 霜「頼まれたものは全部買った…………………しかし………」 ☀ジリジリジリジリ…… 霜「暑い……」 ☀ジリジリジリジリジリジリ……… 霜「もぉー!!!!!!!! 梅雨時期なのに何で一滴も雨降らないのよ!!!? 何でこんなに晴れ晴れなのよ!!!!!? 湿度が高いのもイヤだけど暑いのはもっとイヤなの!!!!」 ??「あの~…」 霜「何⁉💢💢」 ??「ヒィッ!!」 霜「ん? アナタ…」 ー屋敷ー 空「なぁ? 龍弥。」 龍弥「何だ?」 空「龍弥以外に導師って何人いるんだ?」 龍弥「え? 確か…五百人はいるな。」 空「そんなにいるのか?」 龍弥「まあ、三流や二流を除けば二十五人って所だな。」 空「少ないな。」 龍弥「金天京で有名なのは師匠と詠斗と……彩穂と真織と澪呼と俺だな。」 蓼(自分で有名って言うか?) 龍弥「それじゃあ次は…」 空「そ…そういえば…もう水無月なのに雨一滴降らないね…」 龍弥「…………空…」 空「な…何?」 龍弥「探求心があるのは感心するが……勉強から逃げようとするのは感心しないな~…」 空「な…何のことやら…」 蓼「逃げても次の勉強の時間にプラスされるから意味ないわよ。」 龍弥「というわけで…ちゃんとこの問題を解くこと。 分かった?」 空「は…は~い…」 蓼「……にしても…ホントに雨降らないわね。 もう水無月入って十三日経ってるのに…」 龍弥「あぁ…タダの天変地異か……若しくは……」 霜「ただいまー!! 頼まれたもの買ってきたよー!!」 龍弥「あぁ、ありがとう。」 霜「あとさ……沢山お客が来たよ…」 龍弥「沢山?…」 龍弥「…………ホントに…沢山だな…」 霜「部屋に入りきれない……」 蓼「お茶淹れたけど……」 ??「スマン…」 龍弥「別に良い。」 蓼「知り合い?」 龍弥「河童の浩太郎だ。 俺より1つ年下で二年前に出会った。」 霜「金天京の隣にある大きな池に住んでるのよ。」 空「じゃあ……この等身大の泥人形は?」 龍弥「泥田坊。 で一番前にいる人は銀蔵さんだ。」  
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