第参章ー梅雨ノ晴

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霜「近くの田んぼに住んでるのよ。」 蓼「他には…恭子ちゃん筆頭の祢々子河童に惣介くん筆頭の獺などなど………水場に住む妖が沢山いるわね。」 空「で…用って何だ?」 霜「まあ…大体予想はつくけど…」 浩太郎「どうか雨を降らしてくれ!!」 霜(ほらやっぱり…) 龍弥「無茶を言うな。 オレは祈祷師や巫女じゃないから雨乞いは出来んぞ。」 浩太郎「確かにそうだが……」 龍弥「………まあ…出来なくも無いが……他にも金天京には導師がいるぞ? 何故オレの所に来た?」 浩太郎「澪呼さんの家は沢山の導師が…」 龍弥「二流の導師でも徒党を組めば高位の妖を倒す事が出来るな…」 浩太郎「彩穂さんの所は…」 龍弥「結界が張ってあるか…」 銀蔵「実際仲間が三人犠牲に…」 龍弥「師匠の所は…」 恭子「留守だった…」 龍弥「じゃあ…」 ??「ボクらの家も同じ状況だから…」 ??「アナタと組んで仕事しようって思って私達の家にいた妖達をアナタの家に来たの…」 龍弥「詠斗(エイト)に真織(マオリ)…」 空「誰?」 霜「男の方が神絵詠斗(カムエエイト)。 女の方は皇舞真織(オウブマオリ)。 龍弥くんと同じ導師よ。」 龍弥「何でオレの家だ?」 真織「だって一番家が広かったもの。」 龍弥「お陰で満員だよ。」 詠斗「で、ボクらは依頼を受諾したけどキミはどうするの?」 龍弥「……………お代がいるぞ。」 浩太郎「これを…」 浩太郎は瑠璃色の皿を取り出した。 龍弥「瑠璃の皿か………秘宝じゃないか…………良いだろう……その願い叶えてやろう…」 龍弥「………とまあ…引き受けたけど…どうするか?」 詠斗「そうだね…」 龍弥「とりあえず真織…お前祈祷術心得てるだろ。 雨乞いやってみろ。」 真織「実はね…妖達が来る前に雨乞いやってみたの………けど降らなかったのよ…」 龍弥「真織の祈祷術で降らなかったって事は……タダの異常気象じゃないって事か……」 詠斗「そうだね…………実はボクも真織ちゃんに聞いて式神を調査に出させたんだ。」 龍弥「用意良いな……俺いらなくないか?」 真織「そんな事無いよ。」  
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