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龍弥「ん?」
真織「龍弥くんは私に必要だよ。」
龍弥「真織………」
真織「……………」
龍弥「夫婦になるか?」
真織「後ろの姑が怖いから止めておくわ。」
龍弥「ソイツは残念。」
霜「龍弥くんはやらないわよ!!!!」
龍&真「冗談だ。 冗談。」
霜「私にとっては大事な問題よ!!」
真織「ハイハイ。 相変わらず龍弥くんにゾッコンね。」
詠斗「ホントにね……………ん?」
ムワァァァァ……
すると、辺りから霧が漂ってきてその中から女の子が現れた。
詠斗「仄か。 見つかったか?」
仄「うん。 見つかったよ。」
龍弥「ん? その子…新しい憑人か?」
詠斗「あぁ、泉吹仄(ミブキホノカ)だよ。」
仄「仄です。」
詠斗「んじゃ、問題の場所に行こうか。 案内して。」
仄「はい。」
ー北都“玄天京”ー
空「すげぇー!! 高いなー!!」
蓼「本当に高い…まさか式神に乗れるとは思わなかったわ。」
龍弥達は今、玄天京上空を飛ぶ巨大な鳥の背中に乗っていた。
詠斗「式神の神鷹だよ。」
霜「こんな移動方法あるんだー…」
蓼「あるんだねー…」
空「徒歩移動って大変だよなー…」
龍弥「何が言いたいんだ?」
霜&蓼&空「別にー…」
龍弥「一応言っとくが…コレは結構な才が必要だぞ。」
真織「そうだね。 結構難しいものね。」
仄「あ、着きました。」
詠斗「じゃあ、降りるよ。」
ー玄天京郊外ー
真織「ここね…」
霜「ここに何がいるの?」
仄「さぁ…それは分かりません…」
霜「一体何だr」
☔ザーーーーーーーーー!!!!!!!!!!
霜「え!?」
蓼「雨!?」
空「何で!?」
仄「アッチは全く降ってませんよ…」
真織「…………恐らく…」
詠斗「あの人の…」
龍弥「せいだろうな…」
霜「え?」
龍弥達の指さす先には1人の女性がいた。
深緑の長い髪、濃紺の瞳をして青紫の着物を纏い、亜麻色の傘を差していた。
霜「だ…誰? あの人…」
龍弥「闇淤加美(クラオカミ)………つまり…雨の精霊だ。」
蓼「え!? 雨の精霊!?」
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