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仄｢誰ですか?｣
詠斗｢火の精霊だよ｡｣
龍弥｢他の精霊が入れるって事は…水奈月さん専用の結界のようですね｡｣
真織｢とすれば…何処かに結界の媒体があるはずだから…それを壊せば…｣
詠斗｢水奈月さんは皇都に入って来れるとワケだね…｣
龍弥｢…………水奈月さん…｣
水奈月｢何だ?｣
龍弥｢コレから皇都に取り巻く結界を壊しに行きます｡ 結界が壊れたら…どうか皇都に雨を降らせに来ていただけないでしょうか?｣
水奈月｢…………良いだろう……１日待ってやろう……いい加減此処に留まるのはやめたいしな…｣
龍弥｢ありがとう御座います…｣
龍弥｢というわけで…水奈月様の寛大なお心で１日の猶予がもらえたから…早く結界の媒体探さないとね…｣
詠斗｢今沢山式神を飛ばしたがら直ぐに見つかるよ｡｣
龍弥｢じゃあ､とりあえず自分の所の戦力を確認しようか｡｣
詠斗｢ウチの戦力は…｣
仄｢泉吹仄です｡｣
宝｢雲母宝(ｷﾗﾗﾀｶﾗ)です｡｣
詠斗｢…の２人です｡ もう１人いますが…その子はウチの家にいます｡｣
真織｢私の所の戦力は…｣
駆｢千里駆(ﾁｻﾄｶｹﾙ)です｡｣
刃｢蟷螂刃(ﾄｳﾛｳﾔｲﾊﾞ)です｡｣
薊｢い…い…稲荷薊(ｲﾅﾘｱｻﾞﾐ)……です…｣
真織｢…の三人です｡ 後､２人いるけど以下同文です｡｣
龍弥｢ウチのは…｣
霜｢白園霜です｡｣
蓼｢深夜原蓼です｡｣
空｢鳴神空です｡｣
龍弥｢…の三人です｡｣
ピィィィィン!!!!!!
詠斗｢ん?｣
真織｢見つかったの?｣
詠斗｢あぁ…｣
ｰ南都『朱天京』郊外ｰ
真織｢なるほど…真逆の位置に媒体を置いたのね｡｣
詠斗｢そうすれば水奈月さんには見つからないからね｡｣
宝｢それで…媒体はどこらへんに…｣
詠斗｢あぁ…この辺だよ｡｣
霜｢それにしても…金天京より暑いね…｣
真織｢アナタの憑妖は雪女だから熱には弱いものね…｣
霜｢何か悪い?｣
真織｢いや､そんな事は言ってないわよ｡｣
刃｢アナタはいつも真織さんにからみますね｡ 何か恨みでもあるんですか?｣
霜｢別に無いわよ!!｣
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