第参章ー梅雨ノ晴

8/10

68人が本棚に入れています
本棚に追加
/152ページ
魃「クソッ…前が見えない…」 魃(だが、コレならアッチにも気付かれないハズ…) 真織「刃!! 駆!!」 龍弥「蓼!!」 刃『斬斬舞』 駆『千迅蹴』 蓼『夜走爪』 ズシャァッ!!!! バキィッ!!!! ザシュッ!!!! 魃「グァァァァッ!!!!!!」 魃(なっ!? この濃霧の中どうして…) 真織(動物系の妖に憑かれた者は嗅覚、聴覚が異常に発達する。 アナタの声、体臭は欠かさず感知出来るのよ。) 龍弥(まあ…アレだけの巨体だから最低掠りはするだろ。) 魃「このぉぉぉぉ!!!!!! ふざけんな!!!!」 魃『照光』 キュィィィィィィィン!!!!!!!! 刃「ウワッ!?」 龍弥「やっぱりあの巨体だからな…並の攻撃じゃダメージは微々たるものか……なら…空。」 空『雷破』 ⚡ビリビリィィィ!!!! 魃「ヌァァァァァッ!!!!!!」 空は濃霧の中に電撃を流し、魃に直撃した。 魃「この…」 蓼「…………効果薄いみたいね…」 空「電撃が弱すぎるよ…もうちょっと電力上げちゃダメなのか?」 龍弥「いや、上げる必要は無いよ。 ほら、霧が薄くなって来たぞ。」 霜「ホントだ。」 龍弥「というわけで…」 龍弥『霊術・攻式-雛菊』 〓ボォォォッ!!!!!! 龍弥は霧に向けて火の玉を放った。 すると... ドッカァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!!!! 火の玉が霧に触れた瞬間、霧全体が大爆発を起こした。 龍弥「霧は水で出来ており、水を電気で分解すると火で爆ぜる性質に変わる……異国の書物の通りだな。」 魃「ハァ………ハァ…この……クソ…が…」 空「ワァ…真っ黒。」 刃「よくまあ…あの状態で無事だったな…」 龍弥「だがまあ…もう戦えないだろ。 霜。 宝。」 霜『白氷』 パキィィッ!!!! 宝『金剛鎖』 ジャララララララララ!!!!!!!! 霜は氷の拘束具、宝はダイヤモンドで出来た鎖で魃を縛り付けた。 魃「この…」 龍弥「熱気を発しても無駄だ。 直ぐに新しいのを作る。」 魃「クッ…」 龍弥「さて…お前に聞きたい事が沢山ある。」  
/152ページ

最初のコメントを投稿しよう!

68人が本棚に入れています
本棚に追加