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魃「クソッ…前が見えない…」
魃(だが、コレならアッチにも気付かれないハズ…)
真織「刃!! 駆!!」
龍弥「蓼!!」
刃『斬斬舞』
駆『千迅蹴』
蓼『夜走爪』
ズシャァッ!!!!
バキィッ!!!!
ザシュッ!!!!
魃「グァァァァッ!!!!!!」
魃(なっ!? この濃霧の中どうして…)
真織(動物系の妖に憑かれた者は嗅覚、聴覚が異常に発達する。 アナタの声、体臭は欠かさず感知出来るのよ。)
龍弥(まあ…アレだけの巨体だから最低掠りはするだろ。)
魃「このぉぉぉぉ!!!!!! ふざけんな!!!!」
魃『照光』
キュィィィィィィィン!!!!!!!!
刃「ウワッ!?」
龍弥「やっぱりあの巨体だからな…並の攻撃じゃダメージは微々たるものか……なら…空。」
空『雷破』
⚡ビリビリィィィ!!!!
魃「ヌァァァァァッ!!!!!!」
空は濃霧の中に電撃を流し、魃に直撃した。
魃「この…」
蓼「…………効果薄いみたいね…」
空「電撃が弱すぎるよ…もうちょっと電力上げちゃダメなのか?」
龍弥「いや、上げる必要は無いよ。 ほら、霧が薄くなって来たぞ。」
霜「ホントだ。」
龍弥「というわけで…」
龍弥『霊術・攻式-雛菊』
〓ボォォォッ!!!!!!
龍弥は霧に向けて火の玉を放った。
すると...
ドッカァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!!!!
火の玉が霧に触れた瞬間、霧全体が大爆発を起こした。
龍弥「霧は水で出来ており、水を電気で分解すると火で爆ぜる性質に変わる……異国の書物の通りだな。」
魃「ハァ………ハァ…この……クソ…が…」
空「ワァ…真っ黒。」
刃「よくまあ…あの状態で無事だったな…」
龍弥「だがまあ…もう戦えないだろ。 霜。 宝。」
霜『白氷』
パキィィッ!!!!
宝『金剛鎖』
ジャララララララララ!!!!!!!!
霜は氷の拘束具、宝はダイヤモンドで出来た鎖で魃を縛り付けた。
魃「この…」
龍弥「熱気を発しても無駄だ。 直ぐに新しいのを作る。」
魃「クッ…」
龍弥「さて…お前に聞きたい事が沢山ある。」
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