第肆章ー真夏ノ櫻

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ー帰路ー 蓼「………あれ? そういえば…依頼の方はどうしたの?」 龍弥「無論包み隠さず真実を教えたさ。」 霜「そしたら、春をコッチに寄越せと言ってきたのよ。」 龍弥「無論そんなのは断った。 あくまで俺の原因究明だ。 ウチの従業員を得体の知れない人物になどやるか。」 霜「そして……私達のコンビネーションで依頼料ふんだくったわ。」 龍弥「あぁ…それでもまだ良心的だがな…」 蓼(ホントに良心的か…) 空「………春…」 春「……大丈夫よ!! ちゃんと納得したから…それに…」 ハラ… 春「え?」 ハラハラ… 空「あっ…」 ブワァァァァァァァァァァ…… すると突然、白天京から空を覆い尽くす程の桜吹雪が飛んできた。 蓼「キレイ…」 霜「あの大樹のかしら…」 空「最期の力を振り絞って…」 『じゃあ…な…』 春「え?」 『短い…間だが……楽し……かった…』 春「………私も楽しかった…」 龍弥「……真夏の桜も良いもんだな…」 続  
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