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家に着くと罪悪感に襲われた。
Oに申し訳ない事をしたような…そんな罪悪感。
何だろう…今日は本当におかしい…部屋には自分しかいなかったせいか、とても静かだった。
その静寂を切ったのは携帯電話のバイブレーション、送り主はO。
そのメールの内容は訳のわからないものだった。
【送信者:O 件名:無し】
本文:花は4輪。
それぞれの美しさは見る者によって変わる。
ある1輪は真実。
ある1輪は魔法。
ある一輪は精神。
そしてある一輪は…
こんな内容だ。
訳が分からない、本当に何を考えて…
しばらくしてもう一通来た。
【送信者:O 件名:無し】
本文:しばらくの間、私はこの世界から去ります。
君も私と同じく別の世界へ行かれることでしょう。
帰ってきたら、また。
PS.明日、17時半に千住にある神社に一人で来てください。
この事は誰にも言わず、特にKには言わないでください。
何という中二病かと思わず笑ってしまった。
しかし、このメールのせいでさらに罪悪感が増していることに気が付き、しばらくだんまりしてしまった。
メールを返信しようとしたが…
【送信できません。宛先を確認してください】
となった。
??今送ってきたOのメールが返せない?
はは~ん、Oめ…手の込んだ遊びを…
だけど何故ここまで?
いや?Oならあり得なくもないが…
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