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「おい、ヒロミ~!」
聞きなれた声に振り返ると、
幼馴染のカズキが
走って来る所だった。
「どうしたんだよ、
早くいこうぜ!?」
「あぁ…うん……」
どうやら、いつまで経っても
来ない僕を呼びに来たらしい。
「早くしないと、入学初日から遅刻だぞ」
「えぇ!? 今何時!?」
咄嗟に、入学祝に買ってもらった腕時計に目をやると、
時計の針は8時58分を指していた。
「うっそ!? あと2分しかないじゃん!!」
「とにかく、行くぞヒロミ!!」
残り二分……
無情にも時は進み続ける……
そして僕は……
……転んだ
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