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「押して参ります」
「いざ、尋常に勝負!」
「…はぁ(苦笑)」
それぞれ違うことを話しているのは上から、翠【スイ】、翼宿【タスキ】、悠朶【ユウタ】の順だ。
今は夏休み真っ盛り。
高校が休みの為、三人は翼宿の家に遊びに来てBASARAをやっている。
翠は伊達政宗、翼宿は真田幸村を使ってバトルをしている。
その後ろで苦笑いをこぼしながら本を読む悠朶。
最近、翼宿の部活が忙しいため昼間からこうして三人が集まって遊ぶのは久々なのだ。
「…………」
「この!」
「…………」
「おりゃ!!」
「…………(黒笑)←バサラ技発動」
「∑おわぁぁぁああ!?」
「∑な、なんだ!?」
いきなり翼宿が大声を出したのでビックリして一緒に叫んでしまった悠朶。
「また負けたぁぁぁぁああ!!(泣)」
「お前これで何回目だよ…(汗)」
「…30回目」
「…お前、30回も負けてんのか?」
負けすぎだろ、と一言付け加えると翠が話し出した。
「全く相手になりませんね、弱すぎです」
「∑うぐっ…」
「前より強くなったと言うので相手をしてあげましたのに、前回と変わらず雑魚ですね」
「んだと!ちょっとうちより強いからっt「あら、何か?」
「………(汗)」
翠の容赦ない責めの嵐が翼宿に降りかかる。
それを後ろで本を読みながら見ていた悠朶は「またか(汗)」と思いながら見ていた。
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