運命

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付き合って少したった寒い季節に山田さんは、泣きそうな声で聞いてきました。 「ねぇ……翼は私のこと好き?」 「………うん」 「じゃぁ、私の隣歩いてよ!山田じゃなくて“まりあ”って呼んでよ!学校のみんなにっ……」 山田さんは、泣いていました。 あんな大きな声を出す山田さんを初めて見ました。 僕は、走りさる山田さんの背中を見つめることしか出来ませんでした。 僕は、何か悪いことを言ったのだろうか? だけど、思いつきません。 でも明日謝ろう。 そしたら、キラキラした笑顔で僕の前を歩いてくれるだろう。 .
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