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少女はウキウキ気分が一転してモヤモヤした気分になっていた。
なんで私は浮かれてたんだろう?というか、浮かれてたのか?
ずっとそんなことばかりが頭をめぐっていたのである。
少女は、学校が終わってからすぐに約束した公園に向かった。
いろいろ悩んではいたものの下校時には、またウキウキしだしている。
「アルジャーノさんはっと」
アルジャーノはまだ来ておらず、少女はブランコに乗って待つことにした。
アルジャーノさん、まだかなぁ。来ない……とかないよね。
ブランコを黙々とこいでいると、横から声が聞こえてきた。
「あのぉ……」
「アルジャーノさん!? 」
見ると、小さな二人の男の子が話しかけてきていた。少女は、勢いよく上下するブランコをやっと止めて、男の子達を見た。
片方の子がモジモジしながらいった。
「おねぇちゃん、ブランコかしてぇ」
「あっ!ブランコね、どうぞどうぞ。ごめんね、独り占めしちゃって」
『ありがとお』
男の子達は、元気よくブランコをこぎだした。
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