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「何それ!!痴漢通りって、あの公園のだよね」
少女は、身を乗り出していた。
女子達は一斉に少女に向かって喋りだした。
少女は学校が終わってから走りだした。向かった先はあの公園。
少女は公園に着いてすぐに辺りをキョロキョロ見回した。
「あれっ、いないの? 」
どうやら、少女は白猫を探しているようだ。ベンチの下や、滑り台の上、茂みの中をのぞきだした。
「おやおや、お嬢さんごきげんよう? 」
「うわっ!!!痛っ! 」
「お嬢さん?大丈夫ですか? 」
少女は頭をベンチの下に突っ込んだままプルプルしている。
アルジャーノは少女のいるベンチの上に乗った。
「お嬢さん、そこはそんなに居心地がよろしいのですか? 」
「アルジャーノさんっ!! 」
アルジャーノはビクッと毛を膨らませた。
少女が突然、顔を上げたのだ。
「アルジャーノさん」
「なんです?お嬢さん」
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