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それから会ったり、1回もすれ違ったりしていないけど名前とか部活とか委員会とか知った。
…乙女だろ、なんて孝人に言われたけど。
「あの…どうしたんですか?」
「へっ?」
久保が目の前にいる…!
全然気付かなかったぞ!
俺を上目遣いに見てくる久保にドキドキしながらも、平常心を保つ俺。
ここで告白しなくてどうするんだ、俺っ!
「好き、だ」
かなりいきなりだったが、言えた。
目の前の久保は困ったような表情を浮かべていたが、少しの沈黙ののち口を開いた。
「俺も好きです」
マジで?!
孝人から脅すなよ、なんて言われてたけど…。
よく顔が怖いとか言われるから、知らず知らずの内に顔をしかめてたんじゃね俺?
「でも、俺に告白なんて罰ゲームとかそんな…」
「ち、違ぇよ!俺、半年前からお前が好きで…」
久保はふわりと笑う…か、可愛いじゃねぇか。
「じゃあ…」
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