―朱雀、17歳―

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「おはようございます。お父様…」 「おはよう。朱雀、今日も学校か?」 「はい。そうです。」 「学校は楽しいか?」 「そこそこ…。」 現在朱雀はバンパイア専用の夜間学校の高等部に通っている。 「しかし朱雀よ。お前も変わったなぁ。」 「そうですね。」 「あの時まさかお前から【強くなりたいんだ!】と言うとは思わなかったからな。」 「男子たるもの、強くなりたいと思うのは当然でしょう?お父様。」 「そうだな。」 そして朱雀は父にモーニング・コーヒーを淹れて差し出し、サンドイッチを作って二人で朝食を摂りながら会話を楽しむ。 「ではお父様、そろそろ時間なので…」 「分かった。では行ってこい。」 「いってきます。お父様!」 そう言って朱雀はサンドイッチを一つ鞄にいれ、家を出た。
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