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朱雀少年は小さく…執事の名前を呼んだ…
返事は――無い。
眼に涙が溢れてきた。
「びゃっ……こ……?」
執事は、ぐったりと、少年の腕の中に…
「白虎…?白虎……!?」
執事は青白い顔で微笑んでいるように見えた。
「う…うう……」
頭の中で何かが音をたてて壊れたきがした。
「うわぁぁぁあん!!」
朱雀少年は泣いた。大声で、狂ったように。
そして―――
泣き声はあの思い出の花畑中に悲しくこだました。
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