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女子菊乃学園…あの有名な女子高に?
『まぁ高1らしいで。』
『…年下かよ。なんか余計むかつく。』
『雨以外に好きな物はてるてる坊主や。』
『てるてる坊主…?』
『あぁ気持ちを晴らしてくれるから好きなんやって。ホラ首吊って死んだ人間っててるてる坊主みたいやん。』
『…そうだな。』
『それだけでも充分だった。ありがとう。』
『もうええの?つまらんなぁ!』
『俺も必要以上にお前に情報を与えるのはやめたいんでな。』
『…もっと情報あるんやでー?内村双助とは因果の鎖で繋がってたんよ』
『どうゆう事だ?』
『知りたいか?…なら・・』
ゴクリ
蜂が唾を飲む。
情報屋は手を頭の上に合わせて、
『桃ちゃんのスリーサイズ教えてーー!!!』
蜂は目を見開いた。
『…はぁ?』
『わいなぁ桃ちゃんLoveやねん!も~メールとかしたくてたまらん!』
『スリーサイズ知らないから…メアド教えるよ。』
『ほんまか?やったぁぁぁぁ!!!!!』
後で殺されるな。ご愁傷様です。俺。
『ゴホンッでわ話に戻りますが、自殺屋は昔自殺によって親を失ってます。』
『・・・』
なんか昔住んでた町で結構貧しい生活してて、近所からも評判悪かったんよ。あの家は万引きしてるだ、虐待してるだのいろんな噂たてられてね、外にも出にくくなってたんよ。でも自殺屋は学校には行かせてもらっていたんや。 そんなある日学校から帰って来たら母親のほうが首吊ってたんや。父親が殺したらしい。その時父親は言い訳として、『男にやれっていわれたんだ』って言ったらしで。
『その男が内村双助か?』『あぁ。』
内村はある組織をスパイしていて、信頼の証拠に母親のほうを殺してこいと言われてたらしい。自殺屋ん家は貧しかったからその組織から借金してたんや。
『なるほど』
『結局父親のほうも自殺した。自殺屋は幼いながらこれは父親が言ってた男が悪いと思い、その時から復讐心はあったんやろうな。』
『…そうか わかったありがとう。また来るよ。』
『はいよ。桃ちゃんのアドちゃんと送ってや』
『あぁ。じゃあな。』
『じゃあネ。蜂君。』
情報屋は手を振って蜂を見送った。
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