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アタシの家に着くと、見覚えのある2人がいた。きっとアタシの事は覚えてないだろう。2人で喧嘩をしていた。元から仲良くやるやつらではない。
『あんたなんかと結婚しなきゃよかった!!そうすればこんな思いをしなくてすんだのに!!』
『なんだと!?』
馬鹿な奴らだ。
『…殺すよ?』
『蜂……うん。』
-バンッ
扉を勢いよく開けた。
『?!』
『ぶーんぶんぶん蜂がとぶぅー』
蜂は歌いながら2人を切っていった。真っ赤になった。皿もフォークも写真も。
『綺麗だね』
『そうだね』
蜂は2人の周りに花を落としていた。
『いいよそんな事しなくて。』
『あれはしなきゃいけない事だ。』
そういえば蜂の歌には池の周りに花が咲くんだっけ。
『お前の親がなんの花が好きか知らないから適当な花だけどまぁいいだろ。帰ろう。』
『…その前に着替えようか。そんなに赤いと言い訳もできない』
桃は家の中に入った。真っ赤になった。両親はもう動かない。桃は母親の首元にペンダントがあることに気付いた。
『これは…』
実はこれは桃が昔店で買ってきて母親の誕生日にあげた物だった。
『ママ…』
その時は汚いペンダントねいらないわ。とか言って捨ててたっけ。
『・・・』
『桃ー!帰るぞー』
蜂が読んでる。桃はペンダントと家の金を全部持って、涙を拭いて外に出た。
金を半分蜂に渡し、のこりはボスに。ボスは受け取らなかったけど。蜂は有り難く頂戴いたす。とか言って貰っていったっけ。
しばらくしてボスと蜂には内緒に、両親の墓を造りにいった。アタシはやっぱり親を憎みきれていなかった。
『バイバイ…』
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