情報屋

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 桃の所に着くと、 『荷物運び手伝ってくれるの?ありがとう~頼りになるわ~』 とおだてられ、荷物を持つはめに。 『桃ちゃん!俺の話聞いてや。』 『何?』 『俺情報集める時、いつも自分で歩いて集めるんやで?すごない?』 『はいすごいすごい。偉いね~』 桃は全然聞いていない。  情報屋は勝手に話を始めた。 『昔から俺は面倒臭がりやった…』 歩くのも面倒。寝るのも面倒。死ぬのも面倒。なんでもかんでも面倒。でもな、昔、俺が集めた情報で、敵のマフィア壊滅したことがあんねん。ヤバクナイか?1つのマフィア潰してしもーた。あせったけどななんか面白かったの今でも覚えてる。それから情報集めは日課になったんよ。俺、瞬間記憶能力つーもんがあって、1度見たものはなかなか忘れられないんだ。だから情報集めも楽なもんは楽やった。 『情報集める為なら人も殺せるで』 『…へぇ。これも持って。』  それからは人を殺す事も多くなったわ。でも正直言うとそれが楽しかった。 『狂ってるやろ?』 『そんな事ないよ。情報屋が狂ってんなら蜂とかはどうするのよ』 『…確かにな』 情報屋は笑った。  知らない事ができるとひたすら調べた。資料を読んで。 『初めての仕事話すわ』 『いいです』 『あれはー』 『無視かよっ』
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