脇役にも人生有り~狐族編(前編)~

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「痛いっ!痛いのっ!おしり、ぶたないでえっ!」 「雌豚の癖に何ていう口の聞き方なのかしらっ!ちゃんと教えた通りに言い直しなさいっ!」 「おしり…いっぱいぶってくださいっ!子供を放ったらかしにして、えっちな事ばかり考えてる、はしたない雌豚を躾してくださいっ!お願いしますっ!ひぐうっ!」 「夜まで待てない淫乱な雌豚には課外授業が必要ねえ…じゃあ今…」 その時―― 「お前等…何やってんの?オレより先に行ってるかと思ってたのに…」 シャワーを浴びてジャージ姿に着替えた笠間が白い目で二人を見ている。 琥珀と最上もすっかり気分が殺がれて、顔を赤らめながら笠間の後に付いていった。 今日のお昼はキツネうどんとプリン。 プリンは竹駒の好物だった。 「私、プリンの下のカラメルが凄く好きなんですよ。小さい頃カラメルだけ食べたくてですね…」 「……………」 一同プリンを口に含みながら、竹駒の話を聞いている。 そんな竹駒がキョトンとして。 「あれ?どうしてみんな黙ってるんですか?」 『話は続かないのかよっ!』 思わずみんなでツッコンでしまった。 何処が話の終わりか分からないのが竹駒の欠点というか何というか…。 そんな竹駒と伏見をくっつけるべく琥珀は笠間、最上を昼食後に私室に招いたのであった。
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