第1章:きな粉棒は、主食になる!

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殆ど半壊した建物を尻目に歩いて行く。 街の景観は、中世のヨーロッパの石作りの家と木の家が入り混じった街、その街の奥にたたづむ城が滓かに見えた。 その街を抜け、森に入っていった。 「コレから一体何処に…?」 「何処って…、ギルド拠点に決まってるやん。それ以外行く所は、特にないで?まあ、ここから一時間掛かるから、聞きたい事あるなら色々聞いてや」 「ここは、一体……?」 「あ~、さっきのライオンが言ってたんやけど、ここは、騎士大国セルディア。でここは、旧都、アルバからソルド村に続く道や」 「ソルド村にあんたのギルドが?」 不思議そうな顔をするウキに対し、少女の腕の中でのんびりとしているバロンが 「なんや?首都から離れた所の村にギルドがある事が不満か?」 「いや、不満と言う訳じゃないんだ。ただ首都や都市の方が便利は、良いと思って」 少し何を言おうかと悩み小さく唸る。 「うーん……確かにそうやねんけどな。あんな激戦区にギルド建てたら直ぐに潰れるのは明白や。都市には必ず有名な店が建ち並ぶ。そうやな……あんな所に並ぶのはギルドランクが10位以上の店ばかりで、低いギルドが行けば必ず消えるわ。全く都市は、怖いわ…」 いやはやと、両手を上げ首を横に振った。
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