序章:私自身でない私

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眩しさと煙たさに不快を感じ、目を開ける ゆっくりと瞼を開けていく。 薄汚れた白い部屋、煌々と光る白い照明。 周りにいる大勢の人。 ザッと百人以上は居るのだろう。 そして、ある事に気付いた。 「アレ?ここは……俺は、一体…?」 自分自身の名前は覚えてるが何をしていたのか覚えていない。 周りの連中も戸惑っている。 中には、泣き叫ぶ者、倒れる者、暴れ回る者… 「阿鼻叫喚だな」 まさにこの言葉が合っているだろう。 頭を抑えて考える。 思い出せる事は、後二つ。 『死にそうな妹を助ける事』 もう一つは、 『この世界に存在する長達と友に絶望に沈む神を助けろ』 後者は、違和感を感じた。 だが、コレをしなければ成らないと言う使命感が沸いて来る。 何故なんだ。 戸惑う連中を余所に、ある人物が大声を上げる。 「静まれ!!ここにいる理由が知りたいか!?ここが何処だか知りたいか!?知りたいのならば、静かに人の話を聞けぇぇぇぇい!!」
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