悪魔が悪い奴だと誰が決めた?

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ある所に、まふさんという名前の悪魔がいました。 白くてぽっちゃりとした猫のような姿をしていて、何故か黒いネクタイを締めていて、背中には小さな黒い羽がついています。 まふさんは人間を不幸にするのがお仕事で、今日も人間を不幸にするために、悲しそうな顔をしている人を探していました。 「あ、悲しそうな人みーつけた。」 悲しそうな顔をしている人を見つけると、まふさんは呪文を唱えはじめました。 「悪魔まふの名の元に、もっともっと不幸になれー。」 まふさんが呪文を唱えると、悲しそうな顔をしていた人の携帯電話が鳴りだして、電話をしはじめました。 すると、悲しそうな顔だったのがみるみるうちに笑顔になっていきました。 「あ、あれ?」 どうやらまふさんは失敗してしまったようです。 「呪文は間違えてないはずなんだけどなぁ…。」 まふさんはガッカリして、その場を離れました。
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