1人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
ある所に、まふさんという名前の悪魔がいました。
白くてぽっちゃりとした猫のような姿をしていて、何故か黒いネクタイを締めていて、背中には小さな黒い羽がついています。
まふさんは人間を不幸にするのがお仕事で、今日も人間を不幸にするために、悲しそうな顔をしている人を探していました。
「あ、悲しそうな人みーつけた。」
悲しそうな顔をしている人を見つけると、まふさんは呪文を唱えはじめました。
「悪魔まふの名の元に、もっともっと不幸になれー。」
まふさんが呪文を唱えると、悲しそうな顔をしていた人の携帯電話が鳴りだして、電話をしはじめました。
すると、悲しそうな顔だったのがみるみるうちに笑顔になっていきました。
「あ、あれ?」
どうやらまふさんは失敗してしまったようです。
「呪文は間違えてないはずなんだけどなぁ…。」
まふさんはガッカリして、その場を離れました。
最初のコメントを投稿しよう!