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『そんなにもボロボロになるまで俺の相手してくれるん??』
「鈴、大丈夫??」
『ありえへん…ありえへん、ありえへん!!』
そう言いながら頭を抱え込み、首を振った。
『やだ、やだ…おかしぃょ…』
少しずつ声が小さくなって
床にはポツリポツリと涙が落ちた。
「鈴…大丈夫??何かあったの??」
体を動かすのも辛いはずの永倉だが
鈴の元に寄って、
抱きしめながら頭を撫でた。
『!!……永倉さん??』
「落ち着いて??大丈夫だから、ね」
『ぅぅ~…グスン…』
少し落ち着いたのか…
ガクッと膝から崩れ落ちた。
永倉もそれに合わせた。
『ここ…新撰組、の皆は…優しすぎやねん…だって…また信じそうになっちゃう、もん…』
「鈴…信じて??俺を…」
『いや…怖いもん……又裏切っちゃうやん…皆又…』
「ねぇ…鈴…(今、伝えなきゃいけないと思う。)」
「俺はね、裏切らないよ??」
†
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