12人が本棚に入れています
本棚に追加
/82ページ
その炎を、その人物は避けることなく、縦に真っ二つに切り、炎は掠ることなく、人物の両隣に着弾。激しく爆発した。
その炎が、奇しくも明かりとなり、その人物を明確に映し出した。
緑色の短髪の男性。
左腕にはなんと剣を無数に納めた筒…バズーカのような物を持ち、
こちらを、見ていた。
「―――ふっ」
男が、ついに口を開く。
ゴオッと炎が燃え盛る中、それ以上に響くように、明確に。
「そうだ。ジェダイだ。お前たちを処断する、絶対の騎士だ」
ガチャコン、と何かを装填する音が聞こえると、またしてもジェダイは動き始める。
「魔術師よ、君には良い名前をもらった。故に、その騎士道にのっとり、ここは宣言させてもらおう」
歩きながら、徐々に距離を縮めてくるジェダイ。
「我が名は魔術師、ルーク・ウィンドゥ!ムーンチャイルドの断片、今宵もらい受ける!!」
瞬間、止まったかと思うと、筒を前に突き出し―――
「―――では、始めよう。今夜は、逃がさない」
砲口から無数の剣が―――発射されたのだ。
最初のコメントを投稿しよう!