1-4

7/7

12人が本棚に入れています
本棚に追加
/82ページ
「!?」 狙われたのはギース。身を隠していた木に無数の剣が突き刺さる。 「ギ、ギースさん!!」 「来るな、このボケェ!!」 心配になり、無意識にギースの下へ駆け寄ろう―――とした時にギースの張り上げた声が響き渡る。 「むっ」 と、涼香の姿を捕らえたのか、砲口の先をギースから涼香に向き変え、ドドドドドという発射音とともに剣が飛んできた。 「きゃっ―――」 慌てて校舎の影に飛び込む。…そして間髪入れずに投擲された剣が壁に突き刺さった。 …まさか、とは思ったが。 あのジェダイは昨日見た剣を、大砲の玉の代わりに撃ち出しているのだ! 「そうか…それがテメェの得物ってやつだな、ジェダイ!!」 気付けば掃射の対象がまたギースの方へと移っていた中、ギースは冷静に言い放った。 「―――その通りだ。我が魔導器『剣の嵐』は無数の剣を高速で、連続で掃射するものだ」 自慢気に答えてくるジェダイ。その辺りから、ジェダイがその武器における自信が感じられた。
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加