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「!?」
狙われたのはギース。身を隠していた木に無数の剣が突き刺さる。
「ギ、ギースさん!!」
「来るな、このボケェ!!」
心配になり、無意識にギースの下へ駆け寄ろう―――とした時にギースの張り上げた声が響き渡る。
「むっ」
と、涼香の姿を捕らえたのか、砲口の先をギースから涼香に向き変え、ドドドドドという発射音とともに剣が飛んできた。
「きゃっ―――」
慌てて校舎の影に飛び込む。…そして間髪入れずに投擲された剣が壁に突き刺さった。
…まさか、とは思ったが。
あのジェダイは昨日見た剣を、大砲の玉の代わりに撃ち出しているのだ!
「そうか…それがテメェの得物ってやつだな、ジェダイ!!」
気付けば掃射の対象がまたギースの方へと移っていた中、ギースは冷静に言い放った。
「―――その通りだ。我が魔導器『剣の嵐』は無数の剣を高速で、連続で掃射するものだ」
自慢気に答えてくるジェダイ。その辺りから、ジェダイがその武器における自信が感じられた。
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