月のうた

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『同じ月見上げて』 寒い夜 帰り道 暗い夜を照らす月を見上げ 月を見ている君の横顔思い出しながら ただ一人歩いている 一年前 私の手を離した君は 悲しそうな顔で笑っていた その日も そう 月が2人を見守っていた あの日交わした約束は 果たせなかったね 君の言葉が「嘘」に染まってゆく ボロボロになった二人に残された道は 一つしかなかった 離れること それしかなかった 時は流れて いくつも季節を通り過ぎてきた 今も君は こんな風に月を見上げているのだろうか? きっと同じ月 見上げている それを信じて 今日もまた…
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