04.気持ちの裏側を

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* * * あれから骸は綱吉に会うことを避けた。 本当は会いたくて仕方がなかったが、我慢した。自分が「六道骸」という名前であること、「幼なじみ」で「恋人」だったことを知られてしまったらどうなるかなんて予想は出来ていたから、怖かった。 だから会わなかった。入院している綱吉からは来られないのだから、骸から会いに行かないかぎり会うはずはなかった。 全身が震えてすくんだから、とでも言い訳しておこう。 ――それさえ事実なのだから。 いまの綱吉にバレたら軽蔑される、と怯えるなんて僕らしくないと自嘲気味に笑った骸は、今綱吉の身に何があったかなど知らない。 「…僕が全部悪いんですよ」 自覚しているつもりでも、心のどこかでは認めたくない、と思ってしまうものだ。
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