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『松寿丸様…遅くなりました。』
松寿丸様のお部屋に向かうともう 縁側に出てこられていた。
『まだ大丈夫だ。 近くに座れ』
『はい』と言って 松寿丸様よりⅠ㍍離れた場所に正座する。
朝日が出て来た。スゥ...松寿丸様が目をつぶり息を吸う。
『朝日。私に力を与えてくれる 全ての源は、日輪にあり。
我は、日輪の子。
今日(コンニチ)より 新な 人生が始まる』
と 朝日に向かって呟く。
(…………。)
『………。』
その後 松寿丸様は 一言も話さずに 無言で朝日を浴びていた。
隣にいる 憂慧は…寝ていた。
『おい。 憂慧 起きぬか! 主の目の前で寝るなんて怪しからんぞ』
隣でこっくり こっくり としている所を松寿丸様に見つかってしまった。
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