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『はっ!? すみません。』 頭をさげる憂慧 松寿丸様は、立ち上がる 『今日は、許す。 昨日 遥々山奥から歩いて来たんだ 疲れて当たり前だ。 憂慧。 コレから毎日 日輪に拝むんだ 一緒にな』 『はい(できるかぎり…と言いたがったが 松寿丸様の目付きに怯んでしまった。)』 『よし。 朝餉に行くぞ』 廊下を歩き始めた。 『お待ち下さい』 『憂慧 朝餉は、一緒じゃなくてもよい そのかわり外で待ってろ 』 『わかりました。 それと… これをお受け取り下さい』 と徹夜して頑張って作った 巾着のお守りが憂慧の手の平に置かれ 松寿丸様の前にだされる 『何だ?』 『お守りにございます。朔罹家が主君への誓いを形にしてから代々受け継がれてきた方式です 見に離さずお持ち下さい。 …それと。『手作りなのか?』 憂慧の手からお守りを取る。 『はい…。 手先があまり器用じゃないものでして…』 と頭をさげる ポン。 と手の平が憂慧の頭に置かれる 『ありがとうな。 今日は、好きに時間を過ごしていい また明日 夜明け前に来い』 顔をあげると無表情の松寿丸様がいた。 『はい…あの その巾着の中身を私意外の人に渡してはなりません。 その時点で 私の主が…松寿丸様?』
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