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「スー!」
「ルシア!?」
近くまで来てわかった。
仕事人のルシアだ。
チケットをくれた本人
ああ、謝らないと。
「ごめんなさい、今日…」
「知ってるよ、忙しそうだった
それより
王さまが君を待ってる!」
え?と思わず返してしまった。
ルシアは僕の手を引っ張ると
急いで王さまのお城へ
駆けてく。運動は苦手なのに。
落ち着いて事情を聞くと
どうやら僕の欠席した席が
気に食わないのか
“この席の客が来ないなら
演奏会はやめない”
と、我が儘をしているらしい。
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