2話 「かえるの演奏会。」

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「スー!」 「ルシア!?」 近くまで来てわかった。 仕事人のルシアだ。 チケットをくれた本人 ああ、謝らないと。 「ごめんなさい、今日…」 「知ってるよ、忙しそうだった  それより  王さまが君を待ってる!」 え?と思わず返してしまった。 ルシアは僕の手を引っ張ると 急いで王さまのお城へ 駆けてく。運動は苦手なのに。 落ち着いて事情を聞くと どうやら僕の欠席した席が 気に食わないのか “この席の客が来ないなら  演奏会はやめない” と、我が儘をしているらしい。
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