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「じゃあクラド、私のために
一曲弾いてくれる?」
いつもは僕が言われている台詞
それを逆に僕が言うなんて
なぜかとても嬉しかった。
クラドの演奏は主にピアノ音
横に設置されたギターは
時折入るだけで
軽やかなメロディーに
少しの暖かさをくわえる。
彼の演奏は素敵だ。
何曲か終わり二時間が経過した
たぶん、後一曲残っている。
「…最後の曲なんだけど
実は歌詞があるんだ」
「実はってことは、
いつもは歌わないんだね」
「正解、歌歌いの君に
歌ってほしい。」
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