2話 「かえるの演奏会。」

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「じゃあクラド、私のために  一曲弾いてくれる?」 いつもは僕が言われている台詞 それを逆に僕が言うなんて なぜかとても嬉しかった。 クラドの演奏は主にピアノ音 横に設置されたギターは 時折入るだけで 軽やかなメロディーに 少しの暖かさをくわえる。 彼の演奏は素敵だ。 何曲か終わり二時間が経過した たぶん、後一曲残っている。 「…最後の曲なんだけど  実は歌詞があるんだ」 「実はってことは、  いつもは歌わないんだね」 「正解、歌歌いの君に  歌ってほしい。」
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