1話 「出会いの対は歌。」

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この国は、人口が少ない。 それでも閉鎖的ではなく 明るく活気溢れる国なんだ。 「スー!今から仕事なんだ  一曲歌ってくれないか?」 仕事人のルシア、まだ15歳 若いのに偉い、それに賢い。 彼はちょこん、と僕の目の前に 座ると目を閉じて静かに 歌に聴き入る。 歌詞のない、歌を。 歌が終わると彼は僕に 小さな紙きれ渡した。 その紙には 「6/12 演奏会.A-2」 とだけ書かれている。 なんだろう、これは。
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